その2

京都駅前のホテルで三日目の朝を迎える。
今日からきみぞおが合流、昼には新大阪に行かなければならないので、足早に清水寺のみを参拝し、京都を離れようと決めた。
気候の良いこの時期は修学旅行がピーク!平日のこの日もまた、学生達と押し合いへし合いバスに乗り、清水寺に到着した。

三重の塔を横目に拝観受付に向かう辺りで、引率の先生と生徒の説教現場に遭遇!
どうやら団体行動をしない生徒を叱っている様子で、『アンタだけの旅行じゃないんだよ』と先生はかなり憤慨していた。
ただね、先生。私は貴方に言いたい…『清水寺こそ皆の物なので、順路の真ん中での説教は勘弁してください』・・・。

テレビでよく見る清水の舞台を眺めていたら待ち合わせの時間に遅れそうになった。
あわてて清水寺までお客さんを乗せてきたタクシーに飛び乗り京都駅に向かう。
車内ではSARSの問題と修学旅行のスタイルの変化が話題になった。
どの時期に出かけても観光シーズンの京都だが、タクシーの運転手さんは学生の多いこの時期が一番忙しいのだという・・・。

でも、最近はタクシーの運転手さんがガイドをしてくれる少人数の学生ツアーが人気なのだそうです。
定額制で他校とのトラブルも起こりにくく、なにより引率の先生が楽なので大人気!との事だが、
本来の目的がだんだん見えなくなってきているような気がする。。。

僕が学生だった頃の京都での自由行動といえばバス移動が主流で、タクシーなんて贅沢はなかなか出来なかった。
ちなみに僕が中学生の時には銀閣寺から数キロだけタクシーを利用したかな?確か僕らの班の行動が遅れていて
『バスが(僕らを待たずに)行っちゃう』とかいう疑心暗鬼のなか、やむなく使った事を記憶している。当時は携帯電話もなかったから、
4,5人だけで京都の置き去りになったら・・・などと考えたものだが、今の子たちにこの気持ちは分らないだろうなぁ。

タクシーを降り地下街のスターバックスで一服、まったりしていたら電車の発車時間が・・・。
急いで新大阪に向かわなければ!!

きみぞおさん、待っていてくださいね〜

2003/07/13UP