第4話

洞爺湖を出発した私たち、今日の目的地は小樽である。
しかし、ただひたすらに小樽を目指しても面白くは無い!やはり適度な”遊び”が無くては。。。

僕らが北海道にやってくるきっかけとなった【水曜どうでしょう】。その中の初期の企画にこんなものがあった。
を患った出演者大泉洋に、北海道内の温泉に浸かってもらいを治すという

大泉洋くん闘痔の旅

そのロケを行った温泉が洞爺湖と小樽を結ぶルートにあるという・・・。
どうでしょうを見て北海道へ来た私達にとってこれほど楽しそうな”遊び”は他に無い。
終わりかけの紅葉を延々と眺めながら、車はニセコ方面へと向かう。


「奇跡的に病気が治る」

そんな強気なキャッチフレーズが出迎える薬師温泉は、ニセコのお隣蘭越町にありました。
そこは人里離れた山奥の様相で、旅館も営んでいるこの温泉がこの界隈では唯一の灯なのではないだろうかと錯覚するほどでした。


ラーメン屋さんの食券販売機のような自販機でチケットを購入し中へ。
今思えば露天もあったのかも知れないが、僕らは屋内の風呂場へ。
コチラの温泉は、薄暗く狭い空間で身体を洗うことも困難な雰囲気。女風呂もこんな感じなのだろうか?

そして湯船は・・・ものすごく深い
濃い黄土色のお湯が視界をさえぎり底が見えなくなっているので、恐る恐る入ると
ややぬめり気のあるぬるいお湯が肩まですっぽり。
背の小さい方の入浴には要注意な湯船であります。

薬師温泉から小樽にかけての道のりは、ただただ淡々と。
昨日の様な名物の情報も持ち合わせていないものだから、途中のそば屋風な店でカツカレーなんぞを食してしまう。
ラジオの入りも悪く、友人から差し入れられた1枚のCDがヘビーローテーション!
次回出かける時にはi-podを忘れない事にしよう。


小樽が近づき勢いづく車内!後は宿に車を入れるだけなのだが・・・。
宿が見当たらない。
カーナビに宿の電話番号を入力し、「目的地付近です」と言われるのだが、
どれだけ周辺をうろうろしても宿が見付からないのです。
どうやらカーナビにあったのは、前の持ち主の電話番号だったみたいで、住所から宿を発見!
事なきを得ました。


夜は小樽名物”寿司屋通り”での美味しいお寿司でも食べたのですか?
なんて質問もあったのですが、私たち小樽に着いたならココに行ってみるべし!と情報をいただいていたんです。
札幌にお住まいのやじきたさん からの情報で、「小樽名物の若鶏を食べてみてください」との事。

「唐揚げくらい珍しくないんだけれど・・・ 」なんていう気持ちも多少ありましたが、
出てきたものを見てびっくり!


一羽の半身がこんがり揚がった若鶏がそこにおりました。

いやぁ、なんて旨そうな鶏なんでしょう!
コチラのなるとさん(店名ね)は若鶏がメインの和風居酒屋。
この若鳥たちは近所の評判で、お土産(お持ち帰り)としても大評判!
僕らが座敷で食事をしている時にも、ジャンジャン注文が入っていました。


横浜などに良く行く私達にとって、小樽運河は予想よりもはるかに小さく魅力を感じませんでしたが
旨い若鶏が食べられて大変満足な一日でありました。