第5話

4日目、小樽のホテルを出発。この日の朝は”海鮮丼”から始まった。
昨晩きみぞおはこう言った「函館で海産物は食べたけれど大半はイカだったので、寿司が有名な小樽で海鮮丼が食べたい」と。
こういう時の彼女の行動力は素晴らしい!ホテルの受付で情報をゲットし、迅速に車をナビゲートしてくれた。

小樽にも函館の規模よりはるかに小さいが”朝市”が存在する。
僕らの出かけた2004年秋は、数ヶ月前に襲った台風の影響で建物の屋根がめくれ、仮店舗での営業を余儀なくされていた。
しかしながら、出てくるご飯に影響はほとんど感じられず、安価で美味な海鮮丼を食べることが出来ました。
夜のお寿司も良いですが、朝の海鮮丼も注目です。

レンタカーに乗り小樽を後にする。ここから1時間ほどで僕らが憧れる札幌に到着します。
本日初めてお会いする”水曜どうでしょう”がご縁で知り合うこととなったやじきたさんと連絡を取り高速へ、
丘やトンネルを抜けると間もなくマンション群が顔を出し『札幌市』のカントリーサイン。
チョコレートファクトリー、テレビ塔、豊平川。。。「ああ、今私は札幌の街を運転しています」
Air-Gを聞きながら車は南平岸駅 。やじきたさんとの待ち合わせの時を迎える。

やったことは無いが、テレクラで待ち合わせをする人の心境といいましょうかなんというか
ネット上ではやり取りをしたことのある相手であっても、実際に会うまでは緊張しますね。
メールで『○○色の服を着ている』なんてあると、似た服を着た関係の無い人をどこまでも目で追ってしまったりする。。。

数分後、札幌水先案内人やじきたさん登場!物腰の柔らかい女性で安心した。
ついでに書くと変に熱狂的などうでしょうバカでもなく、いたって普通(失礼な書き方かも)の女性でありました。
彼女からしてみれば”相当変わっている”のは僕らの方で、どうでしょうステッカーの付いたレンタカーを見て
『いやぁ〜コレに乗るの勇気が要るなぁ』
と、言われた。

北海道においてはオフィスキュー所属のタレントさんは毎日テレビに出ているわけだし、
隣町でロケを行っているなんてこともよくある話・・・。
そんな状況を考えると、道外の人間がここぞとばかりに開花しようとする動きに
理解を示すのは困難なのかもしれない。

まままままぁ、とにもかくにも同じ車に乗った不幸(?)なやじきたさんを連れてHTBへ。
そして僕らは遂に平岸高台公園を踏みしめたのでした!

率直な感想はちょっと大きめな児童公園。しかしながらテレビと同じアングルで写真を撮ってみると
大爆笑するほど完璧!
あとはタレントさんさえいたらどうでしょうが始まる勢い。
左手のマンション、中央の鉄塔、右手にHTB。
現地を目の当たりにして『ホントに眼下の公園で枠撮りを行っていたんだぁ』と、妙な感動すら覚える。

いよいよHTB社屋へ!とはいえ事前予約を行っていないわれわれは受付前のちょっとした資料ブース止まり。
しかしながら、そんなに奥まで行かずともここにあるグッズ達だけでも充分に満足いたしました。
なにしろ僕らが出かけた当時には、渋谷の東急ハンズに大々的なグッズ販売網が整うなど夢にも思っていなかったのですから。。。

お昼ごはんにやじきたさんがチョイスしてくれたのが”カリー軒”。
街の洋食屋さんの風情で、CUEのタレントさんも足しげく通う名店です。
私はハンバーグとスパゲッティのセット、きみぞおとやじきたさんはハンバーグカレーをオーダー。
昨日のお昼に名も無い定食屋さんでカツカレーを食べたことに、もの凄く後悔をする結果となってしまいました。
モチロン、ハンバーグ+スパも旨かったのだが。。。

サッポロファクトリーに車を止め、次に向かったのはカスタネットとSua(スーア)。
カスタネットのTシャツは鈴井貴之・大泉洋のご両人が過日よく着ていたのでご存知の方は多いはず 。
ここで、姉の子供用に2着の洋服。きみぞおに長袖、自分用にニット帽などを購入。
キャラクターのかわいさと店員さんの気さくさに嬉しくなりました。

Suaは2005年3月まで営業していたオフィスキューさんが経営していたお店。
まさか来店の半年後になくなるとは想像していなかったので、この日はドリンクと生春巻きのみを食す。
ヴェトナム料理(麺類とか)、食べておけばよかった(悔)

サッポロファクトリー内でハッスルマッスルになるお菓子(番組上では薬か?)を買い
全日空ホテルにチェックイン。ココからは徒歩で市内中心部を往く。

札幌駅でスタバのご当地タンブラーや、JR北海道のファイターズ入場券などを買い地下街へ。
やじきたさんの娘さんが制作に携わっているお菓子があるのだという・・・。
その名はもりもとのゆきむしスフレ
最近ではドラマ:救命病棟24時アナザーストーリーにも登場したお菓子。やじきたさんの娘さんはクリーム作りを担当しているのだという。

やじきたさんにおごってもらい時計台の下で食べることに・・・
果たしてそのお味は。
んまい! (ああ、幼稚な表現)
もの凄くしっとりとしたスフレでクリームの口どけもよろし。 油断していると何個も食べたくなってしまう恐れがあります。

夕飯のためにもゆきむしスフレは1個で我慢し、ススキノ・狸小路と歩く。
歓楽街からやや離れたところに、これまた3月までオフィスキューが経営をしていた飲食店hashiyaとフーコックがありました。


hashiyaが満員だったので僕らはフーコックへ。
先程食べることの出来なかったヴェトナム料理を別店舗ながら食し大満足。
お酒の苦手なやじきたさんには申し訳なかったのですが、変わったビールの数々をぐびぐびと空けさせていただきました。

21時過ぎ、長々とお付き合いいただいたやじきたさんと別れホテルに戻る。
明日はいよいよ北海道を後にします。

最終日

飛行機は午後に新千歳空港を離陸するので2時間くらいはまだ余裕がある・・・
私は行った事があるがきみぞおは無い有名どころ・・・
ということで、残された僅かな時間を利用し羊ヶ丘展望台へ。最後に来ておびただしい量の学生さんたちをお見舞いされる。
クラーク博士前のホットスペースは開かず、変な場所から無理やり銅像を撮影し10分ほどで立ち去る。

時間をもてあました私たちは、先程眼下に広がっていた札幌ドームに入ってみる。
私が修学旅行で訪れた当時には無かった施設だし、野球好きの私には大変興味がある建物だ。
どうやらここには展望台があるということが分かり、チケットを買いとりあえず中へ。
エレベーターを降り、すすっと歩くと・・・野球場が広がっていた!

これには2人大喜び!札幌ドームの展望台に行くには球場内部のエスカレーターを上る仕組みゆえ、球場全体が見渡せるのだ!
3塁側からホームに向かい伸びるエスカレーター。ドーム上部の看板には(o_n)が垂れ下がっているではありませんか。
まさか球場内を見渡せるとは!展望台の景色よりコチラの景色のほうが新鮮で嬉しかったです。

そんなこんなで4泊5日の北海道漂流記、いかがだったでしょうか?
正直ここまでUPが遅れるとは思ってもいませんでした。
同行してくれた方と、出会った全ての方に感謝いたします。楽しかったです。

げんちゃん拝
2005-04-10