その2 2003-10-30UP

60キロの距離を1時間で着く訳も無く、30分程遅れて旅館へ。会津のひなびた温泉街で一泊である。
この辺りは赤ベコ発祥の地!らしい・・・。
地元の料理が食べられるであろうと、何気なく頼んでおいた夕食だが、実際に街に降り立つと、夕食を頼んでおいて大正解!なぜ?!って−
それはね、この温泉街¨ネオン¨はおろか¨赤ちょうちん¨すら見当たらないんです。これにはさすがの私も驚いた!
いくらインターネットで調べたとはいえ、宿の周りの飲食店までは調べないもんね…普通。

チェックインすると女将に屋上露天風呂を勧められる。一人旅で貸し切り風呂なんて、小さな宿ならではだなぁ…と、喜び勇んで屋上に向かう。
どうみても¨屋上¨な一画にポツーンと囲い…どうやらコレの様だ。多少の恥ずかしさはあるものの湯舟へ…山の稜線へと沈む夕日が何とも素敵でありました。

日が沈んでおよそ5分、辺りが暗くなるにつれ、ある重要な事を思った。それは『照明はどこだ?!』−という事。
せっかくの露天風呂ではあったのですが、洗い場が無く暗く、おまけに湯舟もぬるかったので早々に撤退!内風呂に向かったのでした。

夕食の時間が近付いたので、部屋のお茶菓子やポットを片付けていると、女将さんの声が…どうやら部屋出しではないらしい。
『一人で大広間じゃチョット浮かないか?』などと思ったら、通された部屋は泊まった部屋より一回り小さい客間、
一人用にセッティングされた小部屋は間違いなく¨私専用食堂¨個人経営の旅館とはいえ一人の客に2部屋とは…。まったくこの旅館には驚かされる(∪o∪)。。。
福島の夜にゴーヤの小鉢・・・謎だったけれど美味かった
驚くといえばチェックアウトの際もすごかったなぁ…
実はこの宿、あるカード会社のサイトを辿って見付けたんです。なので会計にはクレジットカードが必須と思い提示すると、
『主人が駅に送迎に出ていまして、端末を扱える者がおりません』ですって。
笑える宿だから皆さんも是非!ただまあ¨虫¨が苦手な方にはオススメ出来ないかなあ…。


二日目、車は喜多方へ!前の日の反省を活かし早め早めの行動を心掛ける。
すると−1時間程で到着。あまりの近さに拍子抜け(゜▽゜)しかもラーメンの街に来たのに、朝ごはんがしっかり溜まっていて、まだまだお腹が空きそうにないのです。

しかしさすがは喜多方ラーメンさん。食べてみたらばしっかり¨完食¨。作り手が立派なのか、食べ手に根性があるのかが良く分かりませんが、とにかく旨かった。

退屈な車内でカーステレオからはラジオ福島。いつも東京で聞いている放送とは違うのでイマイチ馴染めない…こんな時には相手の懐に入ってしまえ!とばかりに、磐梯山の麓からリクエストメール。
とはいえ直ぐには読まれないだろうし、採用すらされないと思っていたら、10分後に採用(ノ><)ノ思わず動揺して、高速の側壁にぶつかりそうになってしまった…。

東北道を白石で降り角田市へ向かう。ストレートに仙台市内に向かっても良かったのだが、夕方前に着きそうだったので、角田の親戚宅に伺う事にしたのです。
この街のスゴイ所は、公園の高台にH2ロケットが鎮座している事。
実物大だから50m以上の大きさ!
何の因果でこんな所にいるのか…子供の頃から不思議だったのだが、いまだに¨いた¨事にも驚いたのでした。

夜6時、宿に到着。この日の宿はラジウム温泉が併設されていて極めて快適。一人旅なのに12畳に風呂・トイレ付き。食事は駅近くで食べようと思っていたので料金には含まれないが、
これで7千円台とはお値打ち!『次回も泊まるとしたらここだな』と心に誓った。(笑)
難をいうなら駅周辺までに出るのに20分以上歩かなくてはならない事かな?部屋でシャワーを浴びて出掛けたのに、繁華街に着いた頃には、再び大汗をかいてしまっていた…
ともあれお目当ての牛タン屋に到着−。案の定10分程待ったが苦にはならなかった。この店で牛タンを食べたくてここまで来たのだから…。
山盛りに積まれたタンに切込みを入れ、炭火であぶる。その光景を目の前にしながら喉を通る¨生ビール¨そう、今の私はCMで旨そうにビールを飲む有名俳優さんの気分である。
しばらくして目の前に現れた¨タン¨¨麦御飯¨¨テールスープ¨の見事なスリートップ!口に頬張ったら最後、食べ終わるまで一口の猶予もありませんでした。

昨日も今日も、下手なビジネスホテルよりも良い所に泊まっているにもかかわらず、なぜか朝方に目が覚めてしまった。
昨日はNHKで放送していたアリーマイラブと、宿に置いてあった子供の名前入りのタッチの1巻(のみ)で時間を潰し、今日は世界陸上と24時間テレビで朝を迎えました。
裏側にはコチラの旅館の娘の直筆サインが。。。
勿論、宿自慢のラドン温泉にも入りましたが、そう何度も入れるものでは無いからねぇ…
そんな二泊を消化し、最終日の今夜は松島を探訪!この夏は気温の低さから、観光客が激減との事。途中から小雨がパラついて来たのを心配しつつ、現地に向かう。
到着寸前から天気が悪化。傘をさして五大堂へ…。奥の細道の石碑が旅情をかきたてるものの、いまいちパッとしない(-.-;)

予備知識がもう少しあれば松島も色々な所を回ったのだろうが、
雨で一人で6時間かけて車で帰京しなければならないという重圧に負け、土産物屋で地酒と真空パックの牛タンを買い込み車へと乗り込んだのでした。
有料道路を経由し東北道に差し掛かった頃、何事も無かったかのように晴天。運の悪さを覚える−。
でも、帰りの高速で渋滞が無かったから運はそれ程悪く無かったのかも!事故にも遭わなかったしね。