通天閣から十字路を3本跨ぐ…そこに今の大阪を物語る遊戯施設がある。
【フェスティバル・ゲート】屋内型テーマパークである。

東京圏の方には池袋・サンシャイン60の中にあるナンジャタウンと書けば分かりやすいでしょうか?
商業ビルの上層階が遊園地になっているんです。
入場無料なので、平日の夜ながらお客さんはそれなりに入っていると思ったのですが、数えるとスタッフの方が多い有り様。
内容的にはジェット・コースターやパイレーツ系の大物を始め、3フロアを余す所無くアトラクションがありました。

とりあえず屋上にあるジェット・コースターに乗ってみる…案の定 客は僕らしかいない。
チケットを係員に渡すと、なかば強制的に先頭に座らされ、僕らの為だけにコースターがスタートする…
一回運行して1400円しか売り上げがない…週末でも待ち時間が出るほど混雑する事は無いだろうなぁと思った。

対面する人も無く、するすると階段を降りると小売りのテナントフロアに入る。
夕方6時にも関わらず活気がない…唯一賑やかなエリアと言えば、広場横に据えられた阪神神社からの六甲おろし位だろうか…。

阪神神社の向かいにディズニーのトゥ―ンタウンの様な店舗を発見!
しかしシャッターが閉まっていて中には入れない。週末にしか開かない店舗なのかしら?と思ってよ〜く見ると、
フェスティバルゲートから【撤退】したディズニー関連店舗という事が発覚。

子供達のアイドルも屋根に置き去りにされ、盗難やイタズラをされた形跡が…。
テナントエリアを見渡すと、一度は進出したものの、折りからの不況で集客が見込めない為、撤退して行った店舗を数多く見ました。
一体どれだけの店舗が空いているのかと テナントマップを見て驚愕―約7割が撤退しており、通常営業している店舗の方が少ない状態。
大阪・天王寺地区の活性化の為に出来たはずのフェスティバル・ゲートだが、もはや終焉間際の様相。
この現状を目の当たりにして大阪圏の経済状況は、東京圏より深刻なんだなぁ…と実感。

ただ、個人的にはこんな商業施設を造らなくても、スマートボールとジャンジャン横町の囲碁・将棋で、十分楽しかったので、
もともとこの街に大規模なテーマパークは必要無かったのでは?とも思います。
(あくまで観光客の意見ではありますが…)