アメリカから帰ってきて、もう2ヶ月近く経ちました。

いつ終わるんだこの連載?!

Vol.5はじまり、はじまり〜。

 

Vol.5

8月17日(土) AM8時半、起床。

アメリカに来て初めて、ちゃんと朝起きられました。

身支度を整えて、AM10時半頃、きみぞおは一人でホテルのそばにある、

ショッピングモールへお買い物に行きました。

一人だと誰にも気を使う必要がないので、日頃から単独で買い物に行くことが多いきみぞお。

しかしここはアメリカ。

英語がしゃべれないので、気分は「はじめてのおつかい」です。

お店に入ると、ほとんどの店員から『Hello〜』と声をかけられ、『How are you today?』 と言われます。

まぁそれぐらいならきみぞおも『Fine,Thankyou』と返答できます。

でも、普段聞きなれない単語を言われると、ぜんぜんわからんちんなので、

返答ができないと『Sorry,I can't speak English』でごまかしちゃいました。

約1時間モールを見て回りましたが、これといった物がなかったので、

結局アクセサリーが安いお店で、ピアスとブレスレットだけを購入。

ちなみにここのお店で、店員のお姉さん(見事な金髪の生粋のアメリカ人)に、

『オハヨウゴザイマス』と声かけられました・・・。

 

12時過ぎ、コンサート会場へバスで出発。

今日はBLCだけのコンサートです。

どのくらいで着くのだろう?きみぞおをはじめ、みんなもいつ到着するのか分かりません。

ハイウェイに乗って、窓から流れる風景を見ながら、乗り続ける事、1時間半!

ようやくコンサート会場となる、教会へ到着しました。遠かった・・・。

主催者の先生やほか関係者の姿が見当たりません。

それでも会場でのんきに待ち続けるきみぞお達。

教会の方に話を聞いてみたら、

実は直接会場に来るのではなく、主催者の先生がいるハイスクールへ立ち寄り、

ランチをとる予定だったとの事。

なんてこった・・・。

でも、きみぞお達を乗せてきたバスはコンサートが終わる時間になるまで、帰って来ません。

仕方なく、教会にいた人々の自家用車で、約30人もいるメンバーを

ピストン輸送することになりました。

きみぞおが乗った車には、1歳ぐらいの赤ちゃんがいました。

すごくキュートで、人見知りをしません。

きみぞおは日本から持ってきた折り紙で、彼女に鶴を折ってあげました。

ハイスクールに到着後、軽く発声練習をし、ランチにはアメリカならではのソウルフードを美味しく頂きました。

その後また例のごとく、会場までピストン輸送です。

この時、きみぞおが乗った車は、定員を一人オーバーしていました。

まぁ大丈夫だろう、と思っていたら

『ポリスがいるから、一人頭を下げて!』なんて言われました。

隠れるのは一人でいいのに、慌ててみんな頭を下げました。

幸いにも、おまわりさんには見つからず。

ふう〜、やれやれだったぜぇ。

 

到着後、リハーサルを行ない、

PM7時過ぎ。コンサート開演。

広い会場に客席が半分も埋まってません。

日本人クワイヤへの関心はこんなものなのかなと思ってしまいました。

プログラムの最初に登場したのは、地元の高校生たちによるゴスペル。

10数人しかいないにもかかわらず、とても迫力があってかっこよかったです。

次に、セサミストリートのようなハンドパペットが登場し、

ゴスペルにあわせながら、ミュージカルを行ないました。

さらに、そこに子供たちが加わり、ダンスを披露。

すごくかわいくって、思わず近くまで見に行ったきみぞおは、終始にやけっぱなしでした。

次に、ジャマイカ(だと思う)の楽器演奏とダンスを、子供たちと

すごくパワフルな先生が披露。

会場が一体となって、すごく盛り上がりました。

そして、ようやく

Bright Lights Choir登場

1曲目は『I'm Available To You』この曲は途中まで日本語で歌います。

日本語タイトルは『役に立ちたい』

言葉がわからないアメリカ人も一緒になって歌っていました。

曲の山場でユニゾン(みんなが同じ音程で歌うこと)から3声に分かれた時、

会場内にいたほとんどの方たちが歓声を上げて立ち上がりました。

その場所にいたすべての人々の心が、ひとつになった瞬間でした。

BLCの定番曲でCDも出していますが、この日が今までの中で1番よかったです。

もう感極まって泣きながら歌っていました。

アメリカに着いて、毎日のように泣いていますが、この時が一番泣きました。

きみぞおの周りにも泣いているメンバーがたくさんいました。

このままのテンションでコンサートは続き、中にはトランス状態になって踊りだす人もいました。

1曲1曲がただの歌ではなく、賛美となって会場内に響き、

最後はコンサートの始めに出た高校生たちと一緒に、『In The Sanctuary』を合唱。

約5年ゴスペルを歌い続けて、何度もコンサートに出ていますが、

今までの中で一番気持ちが充実して、恵まれたコンサートでした。

コンサート終了後、ジュースとお菓子のおもてなしを受け、会場の人々と交流の場を持ちました。

別れを惜しみつつ、興奮冷めやらぬまま会場をあとにするきみぞお達。

きみぞお達にはホテルまで1時間半の旅という現実が待っていました。

もう部屋に着いた時にはヘロヘロ。

きみぞおの頭の中には『役に立ちたい』のフレーズで、『楽になりたい』という言葉が回っていました。

翌日はBLC最後のコンサートがあります。

神様、きみぞおの疲れを癒して下さひ・・・。

 

つづく・・・。